ZWO ASI 294MC Pro ファーストライト!!

ZWO ASI 294MC Pro ファーストライト!!

November 9th, 2021

Astrograph

Trip

今更な記事ですが…

早速さぼり癖が出ました…1か月遅れで10月の撮影記を残しておこうと思います。月に1回を目安に書こうと言った私はいずこへ…。

冷却CMOSの導入

時は8月某日。実家に帰省したついでに、地元からほど近い名古屋にある天文ショップ スコーピオさんで、ついうっかり冷却CMOSに手を出してしまいました…笑。もともと冷却CMOSは欲しいなぁと思っており、直前まで294MCか553MCで迷っていましたが、店長さんにも相談して画角の広い294MCを選択しました! Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1424253897007255553 また、タイミング的にちょうどZWOのセール期間だったので、加えてASIAIR PROを購入。しかし、やはりともいうべきか、セールが終了してすぐにASIAIR PLUSのアナウンスが…。まぁ買ったものは仕方ないので、こちらを大事に使っていこうと思います。

バッテリーやらフィルターやらを購入し、結果的にはこのようなスタイルになりました。ファインダーがついていないので、実際の撮影では最初に感覚で対象を導入する必要があります。有名どころであればそこまで苦労はしないのですが、早々に何とかしたいところですね…。また、私の長年の付き合いであるHiglasi-2Cさんにはかなり荷が重いので、架台も何とかしたい…ハーモニックドライブ赤道儀で小型のが欲しい…。物欲は止まりませんね。 Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1426064042632695809

機材テスト

さて、本格的な撮影に臨む前に、近くの公園で機材テストを実施しました。 Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1443939618240356364 ここで初めてASIAIRアプリを使いましたが、このアプリ、めちゃくちゃ快適ですね!さすがにNexus7(2012モデル)では使えませんでしたが、手持ちのiPhone11で使うことができました。極軸の導入~Gain・冷却の制御~撮影計画の実行~プレビューまで、すべてをこの1アプリで実施できるとは…しかも無料で。気が付かないうちにずいぶんと技術は進歩していたようです。オートガイド用の機材を持ち合わせていないので、機能を十全に使いこなせていないのはありますが、それでも十分に恩恵を受けることができました。

この日はテスト的にM45の撮影を行いましたが、初めての割にはきれいに撮影できたので、テストとしては大成功でした。撮影も簡単だし、アプリ内でいい感じにレベル調整した画像を表示してくれるので、UI/UXともに完璧なアプリケーションだと思います。 Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1443948744047661068

ようやく本運用

9月は諸事情かつ天候に恵まれなかったのですが、10月に入りようやく赤缶の本運用を行うことができました。いつもの通り、仕事を終えて天城高原へ。この日は少し雲がかかる予報でしたが、撮影対象にはそこまで雲もかからず、風もそこまで強くなくと、満足のいく条件でした。8月以来、久しぶりの天の川も拝むこともできました。 Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1446480492216287233 事前に機材テストを行っていたこともあり、現地ではトラブルもなく撮影へ。Polor Alignmentで根気よく極軸を合わせたことで、オートガイドなしにしてはほとんど星が流れずに撮影することができました。まぁ、赤道儀のスペック的に露光できても3分ぐらいが限界なのですが…笑。

Deconvolutionへの挑戦

今回の対象は銀河ということもあり、今まで敬遠してきたDeconvolutionに挑戦してみました。相変わらずNiwaさんの記事に助けられつつ、いろいろパラメータを変更してみて何とかDeconv実施へ。対象が良かったのか、今回は効果てきめんで、Deconvolutionの偉大なる力を感じることができました! Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1449671883956256771

さて、無事にDeconvも実施できたので、あとは流れに身を任せつつ、PIによる処理を実施。最終的には銀河の構造を出しつつ、背景の黒を引き締めることで、宙にぽっかりと浮かぶようなアンドロメダ銀河に仕上がりました。 m31 撮影条件:ZWO ASI294MC Pro (Gain 120, 120s, Temp 0), Redcat51, Higlasi 2.1CESによる追尾撮影, 54 frames

しかし294MC Proさん、使いやすいですね。画像容量もそこまで大きくならないし、ノイズも素直な方だし、それなりにレンジも広い。Redcat51さんとも相性抜群。まだまだ十全に機能を引き出せていないので、これから長く使っていきたいと思います。今回はここまで。

P.S.

前回の記事からだいぶさぼってしまった…この先が思いやられますが、何卒末永く宜しくお願い致します。次回あたりはキャンプか画像処理系の記事でも書こうかな…

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