今年は好条件のはずが…
「2021年のペルセウス座流星群極大日は月明かりもなく最高の条件です!!!」と告知されておりましたが、SCWで予報を見るとものの見事に雨や曇りという残念なお天気でした。結果的に本州は壊滅的、秋雨前線が早くも来たか?と思うほどの悪天候になりました。
奇跡的な晴れ間
こんな天気予報でしたが、幸いにも極大日前日は私のホームグラウンドでもある天城は何とか晴れに恵まれそうでしたので、仕事を早めに切り上げて向かいました。17時ぐらいに着いた頃にはすでに多くの人が撮影の準備をしておりました。やはりお盆、皆さん休みなんですかねぇ。流星を捉えるため、広角レンズでの撮影のみの私でしたが、撮影されている方の中には貴重な新月期の晴れ間ということもあり、直焦点撮影をされている方もちらほら見えました。将来的には赤道儀ほしいなぁと見てて思うこの頃。
Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1425030790191063042
撮影準備も無事に終えたころ、日が沈み、星も見えだしました。この日は風が強いと予想されましたが、現地はそれほどでもなく穏やか。湿度も高くなく好シーイングに恵まれ、観察・撮影にはもってこいの条件。天の川もよく見える満足度の高い観測となりました。先月は予定が合わず遠征できなかったので、久々の星空に心も洗われます。
Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1425059076648554502
撮影も順調かと思われましたが、夜半過ぎには雲がかかり、しまいには全面雲に覆われてしました。そして想定していたより意外と寒い。眠気とも相まって、早々に車に避難し仮眠をとってしまいました…。気が付いて起きてみるともう薄明前。薄明前の流星を拝みつつ、この日の観測は終了しました。
撮影戦果
私の代わりに流星を観測してくれた6Dmark2さん。試しに大方の写真をレジストレーションなしに比較明すると…
Embedded content: https://twitter.com/Mazic_tell_Arts/status/1426503592635105284
人工衛星…多すぎない??
あくまで私の感覚ですが、圧倒的に人工衛星が目立っている気がします(飛行機はCovid-19の影響で国際便が減っている影響か逆に少ない印象)。久しく広角での長時間撮影をしていなかったので気にしていませんでしたが、こんなにも人工衛星が写るとは思ってもみませんでした。おかげで流星と見分ける作業が大変なことに…。
Embedded content: https://twitter.com/sora5tm/status/1426524074298118148
リプライで宙ねこさんからステラナビゲータ10による人工衛星のシミュレーション動画を共有いただきましたが、シミュレーションだとそこまで多くもない印象を受けます。単純に日没すぐからの撮影ということもあり、人工衛星が目立っただけだったのでしょうか?それとも話題(?)のStarlink衛星の影響なのでしょうか?謎が深まるばかりです。
最終的に流星といい感じの衛星をピックアップして、サムネイルの画像に仕上げました。流星(人工衛星)は火球レベルのものは残念ながら写真に収めることはかないませんでしたが、それでも天の川といい感じに撮影できたので、これはこれで満足です。最近は編集にPixInsightを使用しているのですが、あいにく6Dmark2で撮影された写真は未対応。久々にDeepSkyStackerとPhotoshopで編集しました。
撮影条件: Canon EOS 6D markII (ISO 4000, 30s), TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (15mm, F3.5), Higlasi 2.1CESによる追尾撮影, 64 frames (Sigma-cripping) + 12 frames (Lighten)
今回はここまで。次回は新機材を使って撮影できるといいなぁ。